徳島ラーメン 『いのたに』

『いのたに』鳴門店



2008年9月1日更新

4月12日に徳島の札所巡りをしました。
前回、第1番 霊山寺から第3番 金泉寺、第9番 法輪寺から第16番 観音寺までは参拝していたので、第4番 大日寺から第8番 熊谷寺まで回ると次の第17番 井戸寺までが空く形になるのでこの間に、昼食を取る事にしました。
めざすは徳島ラーメンを全国区にしたお店である『いのたに』です。
実は前回徳島を巡礼した際に行こうとしたのですが、このお店夕方5時に閉店とは知らず、(他の地域では考えられない!)行ってみたものの店が閉まっていて空振りでした。

今回は営業時間的には問題ないですが、土曜日だし混雑しているのは想像出来ました。
第9番 法輪寺通過が11時過ぎ、徳島市街に帰ると、確実にお昼どきです。
果たしてどの位混雑しているのか心配でした。
行ってみると、そこそこ混雑しているものの、駐車場には無事車を停める事が出来ました。
でも、やはりそこは人気の店です。
中に入ると人でいっぱい。

注文は、W型になったカウンターの真ん中にある券売機で注文する方式です。
名物の豚バラ肉の煮込みが入った肉そばとごはんにしました。
見た目はこってりなのですが、味の方は意外にあっさりしています。
豚バラ肉もたっぷりで満足しました。

やさしい味で妻娘にも大好評でした。


『いのたに』本店に行った後、徳島方面に出張がありました。
ある情報によると同じ『いのたに』でも、本店と支店の鳴門店では少し味付けが違うとの事。
試しにこんどは鳴門店に行ってみる事にしました。
『いのたに』鳴門店は鳴門市役所の裏にあります。
訪れたのは、閉店間際の夕方4時50分。
(後で見ると本店と異なり、こちらの閉店時間は18時でした。)
こちらは券売機ではなく、カウンターの店の人に直接注文します。
『おにぎりあたためますか』で大泉さんの腰かけたであろう椅子に陣取り、「肉大+玉子+ごはん」を食しました。

お味の方は、徳島本店よりも甘味が少なくて、更にあっさりとした感じです。
僕個人的にはこちらの方が好みです。

先日、お盆で実家に帰省しました。
娘は先に帰省しており、女房とのふたり旅。

我が家を出発したのが15時、途中用事を済ませたりしたので、鳴門に着いたのは17時50分となっていました。
同行した女房には、先だっていろいろと話をしていたので、駄目もとだけど、せめてお店の場所だけでも教えようと鳴門市役所の裏を目指しました。
『いのたに』鳴門店に着いたのは18時ちょうど。
いくら何でも、お店に入っていってラーメンを頼める様な時間ではありません。
表には店の人が暖簾、看板の片付けに出てきました。

「写真だけでも撮っとく?」
と女房に問いかけていると、

「!?」

ふと見ると、お店の人がおいでおいでをしています。

「えっ!?」

「どうぞ、入って下さい。」

「良いんですか?」

「どうぞ。」

「じゃ、じゃ、じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて・・・ ありがとうございます。」

閉店時間ギリギリの18時ちょうどだったにも関わらず、お店に招き入れてもらえました。僕はまたしても、「肉大+玉子+ごはん」、女房は「そば」を注文。

閉店時間となってガラすきの店内で、おにぎり班の座った席で夕食となりました。
横の壁には元阪神タイガース掛布選手を始め沢山の色紙が貼り付けてあります。
女房はしばらく色紙を眺めていましたが、やがて諦めた様に、
「無いね。」
と言いました。
そう、僕も前回探しましたが、関西圏のテレビ番組の色紙はあったものの、さすがに北海道ローカル番組である『おにぎりあたためますか』の色紙はありませんでした。

でも、優しい味は健在です。
女房もおいしかったと大喜びでした。
でも、さすがに閉店時間を10分ほど過ぎてやって来たお客さんにはお断りしていた様です。

優しいお店の方と、優しい味のラーメンに感動した瞬間でした。

肉大+玉子


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